行列の引き算は、線形代数において基本的な行列の演算の一つです。当ページでは、これについて以下のことがわかります。
このページでわかること
- 行列の引き算とは何か
- 行列の引き算のやり方
- Python で行列の引き算
目次
行列の引き算とは何か
「行列とは」で述べた通り、行列はベクトルを変換するための写像(関数)です。そのため行列の引き算とは、何らかの目的で 2 つの関数で引き算を行なって、新しい 3 つ目の関数を作るということを意味します。

以上が行列の引き算です。
行列の引き算のやり方
行列の引き算は簡単です。以下の 2 つの行列があるとします。
A=(a1,1a1,2a2,1a2,2), B=(b1,1b1,2b2,1b2,2)
これらの行列同士で引き算を行うと、それぞれ同じ要素の値で引き算が行われます。
A−B=(a1,1−b1,1a1,2−b1,2a2,1−b2,1a2,2−b2,2)
例として次の 2 つの行列を引き算してみましょう。
A=(5678), B=(1234)
これらの行列同士で引き算を行うと、それぞれ同じ要素の値が引き算されます。
A−B=(4444)
なお行列の引き算は、2 つの行列の行数と列数が同じである場合のみ可能です。
Pythonで行列の引き算
Python では NumPy で作成した行列同士を – 演算子で繋ぐことで引き算することができます。
In [1]:
# NumPy のインポート
import numpy as np
# 1 つ目の行列の定義
A = np.array([[1,2,3],[4,5,6]])
print(A)
In [2]:
# 2 つ目の行列の定義
B = np.array([[0.5,0.5,0.5],[0.5,0.5,0.5]])
print(B)
In [3]:
# 行列の引き算
C = A - B
print(C)